鍛冶屋製の園芸鋏を自分で研ぐ方法。

How to Sharpen Japanese Gardening Shears.

5月 29, 2026

Japanes Gardening Shears

 

園芸鋏を長く愛用するために

良い園芸鋏ほど長く愛用したいもの。amenomaで販売する園芸鋏は、切味・永切れ・耐久性すべてにおいて優れた鍛冶屋がハンドメイドで作る商品です。一般的な鋏より多少高額ですが、定期的なメンテナンスを行えば、何年も変わらぬ切れ味で使い続けることができます。

メンテナンスは大きく二つに分かれる。

園芸鋏のメンテナンスは大きく2つの作業に分かれています。ひとつは定期的に鋏付いたヤニを除去してサビを防止する日常的なケア。植物を切ると刃にヤニが付着。ずっとそのままにしておくとヤニが黒くサビに変色。こびり付き切れなくなります。ヤニ取スプレーや中性洗剤で取れますので定期的に除去が必要です。ヤニ取りについては改めて説明します。もうひとつは、長年植物を切り続けると徐々に切れなくなったと感じ、その際に必要な作業「研ぎ直し」です。

研ぎ直しは簡単

研ぎ直し方法がわからない、自分でするのは難しいのではないかと考えている方が多いのが現状です。「研ぎ直し」と聞くと、特別な技術が必要に思えるかもしれません。しかし基本的な手順を知れば、誰でも簡単に行うことができます。今回は、鍛冶屋が作る園芸鋏の研ぎ方を、できるだけシンプルに紹介します。

 

Japanese Whetstones for Gardening Tools

必要な道具を揃える

研ぎ直しに必要なのは、砥石と布、そして刃物用防錆油です。砥石は包丁用と異なり、「園芸道具用砥石」を使用します。

砥石には荒目・中仕上・仕上の3つのタイプがあります。鋏の切れ味を復活させる作業では、中仕上砥石(#1000)を使用します。刃が欠けたり大きく傷んでいる場合は「荒目」を選びます。刃をより鋭利に仕上げたい、または刃面を鏡面仕上げにしたい場合は「仕上」を使用してください。切味復活が目的であれば、中仕上砥石1本あれば十分に作業できます。

 

研ぐ前に

園芸道具用砥石は人造砥石の場合が多いため、最初に水の中に入れて十分に含ませる必要があります。目安は気泡が出なくなるまで、または5分程度です。砥石に水を含ませることで研ぎ汁が出て、研磨力が上がり、研ぎやすくなります。

 

How to Resharpen Japanese Forged KUROCO Shears.

鋏の準備

鋏は開いた状態にしておいてください。バネを外すともっと開く場合は、外した状態で作業します。バネ付きですでに最大に開いた状態であれば、外す必要はありません。

完璧に研ぐ場合はネジを外して分解させ、片方ずつ研ぐこともできます。刃先から刃元まで砥石を当てやすく、きれいに研ぐことができるのが利点です。しかし組み直すと刃の合わせ調整が難しく、組み直し後に切れなくなる場合があります。ここでは、バラさない状態での研ぎ方を説明します。

 

How to Resharpen Japanese Forged Pruning Shears.

剪定鋏「切り刃」研ぎ方

剪定鋏は切り刃と受け刃で構成された鋏で、それぞれ形状が異なります。切り刃が枝を切るための刃であり、受け刃が枝を抑えるための刃です。受け刃は切味にあまり影響を与えないため、切り刃のみを研ぎます。剪定型芽切鋏やKUROCO芽切片刃も同じように切り刃のみ研ぎます。

まず刃の角度に合わせて砥石を当てます。刃に対して砥石を垂直に動かし、全体を研いでいきます。刃裏にバリ(カエリ)が刃先全体に出たら、切り刃の研ぎ作業は完了です。その後、バリを取り除いて仕上げます。

 

How to Resharpen Japanese Forged Bud Shears.

芽切鋏「切り刃」研ぎ方

芽切鋏は切り刃が2枚で構成されている鋏なので、2枚とも研ぐ必要があります。まず刃の角度に合わせて砥石を当てます。刃に対して砥石を垂直に動かし、全体を研いでいきます。

刃裏にバリ(カエリ)が刃先全体に出たら、もう一つの切り刃を同じ要領で研ぎます。両方の刃が同じ状態になったら研ぎ作業は完了です。最後にバリを取り除いて仕上げます。

 

How to Resharpen Japanese Forged Gardening Shears.

バリ(カエリ)を取る

刃を研ぐと裏面にバリがでます。刃先全体にバリが出てるか確認。刃を裏返し除去していきます。砥石で刃先なぞると簡単に除去できます。指で残ってないか確認。残ってる箇所ありましたらもう一度砥石でなぞります。全体に無くなりましたら研ぎ直し作業は完了です。

 

研ぎ直し後のお手入れ

研ぎ直しが終わったら、柔らかい布で汚れや水分を拭き取ります。刃が重なり合う箇所を中心に刃物用防錆油を塗ってください。最後にネジ部に油を注いで動作確認をしましょう。いつもと変わらない開閉音が聞こえたら研ぎ直し作業は完了です。以前と同じ切味に戻っています。使った砥石は日陰の風通しの良い場所で乾かしてください。

 

Japanese Whetstones for Gardening Tools

自分でメンテは簡単

作業時間10分あれば完結できる「園芸鋏研ぎ直し」。砥石と布、刃物用油を用意してチャレンジしてみてください。購入直後の切れ味に戻り園芸作業が楽になります。切れる鋏の方が植物にも良いですし、自分でメンテナンスした鋏はさらに愛着が沸きます。

もし自分で研ぎ直して刃が開いた状態になり切れなくなった場合でも心配ありません。その際はamenomaに送ってください。鋏職人が直接研ぎ直しします。
※研ぎ直し通常料金1,500-2,000円位(送料別途)。修理到着後2週間程かかります。

定期的なメンテナンスと研ぎ直しを行うことで、amenomaの園芸鋏はいつまでも最高の切れ味を保ちます。メンテナンスも覚えるとその作業が楽しい時間になります。大切な道具だからこそ、手をかけて長く愛用してください。

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