根本から違う。安隨製作所の鍛造片手鍬。

日本はこれから夏に向かう季節。菜園作りしている方が増えています。良い植物を育てるには、土を耕す作業が欠かせません。土壌をフカフカにすることで通気性と水はけが向上し、植物の根が伸びやすい環境が整います。良い植物作りは、良い土づくりから始まるのです。土を耕し、石や雑草を取り除いて丁寧に手入れすれば、立派な植物が育ちます。
今回紹介する「手打鍛造 片手鍬シリーズ」は、開墾や除草作業を快適に、そして長く愛用できる道具です。片手タイプは広範囲作業より家庭菜園など比較的小さな範囲で作業するのにおすすめな鍬。腰をかがめた状態で土寄せ、畝の修正、雑草抜きに。軽量なので女性でも扱い易いです。

鍛造農具を作り続ける「安隨(あずい)製作所」とは
創業者 安隨好一は、4人の息子とともに協力し、金属加工の下請け作業所を立ち上げました。地元業者から仕事をいただきながら、親子一丸となって火造りの技を磨き続けます。昭和57年、農具製造元「安隨製作所」として新たなスタートを切りました。
「金物のまち三木」という土地柄、全国から出入りする商人たちが様々な鍬の製作を依頼してきました。農具以外にも、建築土木や漁場など様々な場所で使われる手道具の製作依頼が寄せられます。「出来ないとは言いたくない」という信念のもと、自由鍛造の技術を活かし、様々な道具を製造してます。その結果多くの技能を持つ事ができ片手鍬が生まれてます。

手打鍛造 片手鍬の素晴らしさ(その1)
手造りだからこそ実現できるモノ作りがあります。安隨製作所の片手鍬は、丈夫さと使い易さを徹底的に追求した設計です。
画像の三本爪や四本爪鍬の形状に注目してください。刃元を太く仕上げることで耐久性を確保し、刃先に向かって徐々に細くテーパー状に仕上げています。この緻密な形状設計により、硬い土でも刺さりやすく、効率的に土を耕すことができます。機械では決して作り出せない、職人の経験と技術が生み出す形状なのです。巾広タイプは掘り起こしが中心なので平べったい刃に。刃厚を薄くして軽量に。刃先を鈍角にして強く仕上げてます。

手打鍛造 片手鍬の素晴らしさ(その2)
安隨製作所の片手鍬シリーズは、タイプごとに刃の角度を細かく調整しています。これは用途に応じた最適な働きを実現するための、職人による緻密な設計です。
三本爪・四本爪タイプは、硬い土でも確実に食い込むよう、刃を鋭く曲げて仕上げています。一方、巾広タイプは土をすくい上げて運ぶ作業を想定し、刃を緩やかに曲げています。同じ鍬でも、その用途によって最適な角度に調整されているのです。このような細部へのこだわりが、長く愛用できる道具を生み出しているのです。
次は鍛造片手鍬の4タイプそれぞれの特徴紹介します。

鍛造片手鍬「四本爪」
四本爪(四本備中)は、土のかたまりをほぐしたり掘り起こしたりする作業に最適な設計です。4本の爪で土を効率よく砕きながら耕すことができます。
このタイプの大きな特徴は、刃と刃の間隔が狭いこと。この設計により、土や小石が爪の間から抜けにくく、細かく均一な土作りに向いています。菜園で良質な土壌を作り上げたい方、特に細かい土づくりを重視する方に選ばれています。

鍛造片手鍬 「三本爪」
三本爪(三本備中)は、土のかたまりをほぐしたり掘り起こしたりする作業に使用します。刃と刃の間隔が狭く、土や小石が抜けにくい設計のため、細かい土作りに最適です。
四本爪との大きな違いは、粘土質の土壌への対応力です。三本爪は爪1本あたりの力が集中するため、粘土質で固い土壌の掘り起こしに特に向いています。地域の土質が粘土質傾向にある場合や、より深く掘り起こしたい作業には、この三本爪タイプが活躍します。

鍛造片手鍬「巾広」
巾広は土おこし、畝(うね)立て、整地作業に活躍する万能タイプです。広い刃幅により、広い範囲の土を効率的に開墾することができます。
爪タイプと異なり、平らな刃で土をすくい上げて運ぶ動作に最適化されています。菜園作りを始める際、まず1本選ぶなら巾広がおすすめです。様々な作業に対応でき、軽量設計のため長時間の作業でも疲れにくく、初心者から経験者まで幅広く愛用されています。

鍛造片手鍬「イカ型」
イカ型は、平鍬と爪鍬が一体化した独特の設計です。その名の通り、イカのような形状をしています。
このタイプの最大の魅力は、1本で複数の作業に対応できることです。平らな側で「掘り起こす・耕す」作業ができ、爪側で「土を砕く・草を引く」作業ができます。二刀流で活躍するため、複数の鍬を揃える必要がなく、作業の効率が大幅に向上します。ただし、両機能を備えている分、他のタイプと比べて多少重くなります。様々な作業をこなしたい方や、道具の数を最小限に抑えたい方に最適な選択肢です。

鍬のお手入れ
長年使い続けていると、木柄の収縮や取付の緩みにより、鍬の頭にガタつきが生じることがあります。安隨製作所の鍛造片手鍬には、万が一の外れ事故を防ぐため「抜け止め」が取り付けられています。しかし、ガタガタの状態では安定した土堀ができません。幸いなことに、すでに刺さっているクサビを打ち込むことで、再び固定することができます。
クサビの打ち込み方
まず、柄を地面に強く打ち付けて、鍬の頭(ヒツ)を奥まで入れ、グラつかない状態にします。次に、ヒツの上に刺さっている「クサビ」をハンマーで叩いて、さらに固定します。この簡単なメンテナンスにより、新しく購入した時と同じ安定感を取り戻すことができます。
使用後のお手入れや保管場所も大事です。使用後は水で洗い土を取り除いて下さい。保管は雨が当たらない屋内や屋根下で。ちょっとした気遣いで長く愛用できる道具として活躍し続けます。

鍛造片手鍬は、短い柄で片手で扱えるという特徴を活かし、家庭菜園やベランダ菜園など、省スペース作業に最適な道具です。効率的に土を耕し、良質な土壌を作ることができます。軽量で扱いやすく、腰をかがめた状態での細かい作業にも対応します。安隨製作所の鍛造技術が生み出した、長く愛用できるこの片手鍬で、あなたの菜園作りを始めてみませんか。
鍛造片手鍬シリーズ
